PULLTOPさんより『神聖にして侵すべからず』
--
これは、世界で一番ちっぽけな国の話。
首都圏の片隅にある街、猫庭の一角に建つ城のようなお屋敷。
重厚な堀に囲まれたそこが、彼女が治める小さな国だった。
王国の主である彼女を含めて、国民はたったの三人。
まぎれもなく日本であるのに、戯れに存在する王国。
そこでは僕は侍従であり、料理長であり、時には大臣になる。
食事を作り、庭を整え、洗濯物を干して、
そして彼女のお供として通学する。
日常が変わることなく続いていく。
そう思って疑わなかった。
だけどある年の夏を境として、
僕も、彼女も、彼女の王国も、
何もかもがゆるやかに、変わっていこうとしていた。
これは、世界で一番ちっぽけな国の話。
ちっぽけな僕達のひと夏を巡る物語だ。
--
面白そうな設定ですね。活かしきれるとよいのですが…。
2011年10月28日発売です。