すみっこソフトさんより『なつくもゆるる』
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初夏。
どこにでもある海、そして山に囲まれた町。
そんな壁川町にある、全寮制の学園では夏休みを前に、新型喉頭結膜熱が流行っていた。
病状が治まったのは夏休みの前日だが、体内にウィルスが残っている可能性があるため、感染した生徒たちは学園に2週間残るように言い渡されてしまった。
せっかくの夏休みなのに外出禁止を食らった生徒は5名。
その中の1人の当麻 進は、くだらない理由で部屋を追い出され、気分を落ち着けるために深夜に敷地内を散歩していた。
その最中に、体育館の裏でいきなり、謎の少女にスコップを喉元に突きつけられ……。
学園に残った女子生徒たちはみんな背が低くて幼い外見。
なぜ、そんな生徒ばかりが残ってしまったのか……。
学園の謎と自分たちの謎に近づくに連れて、幼いことの意味がわかってくる。
女の子が幼いってどういうことなんだろう?
どうして幼いんだろう?
……きっと、幼いことには意味がある。
閉鎖された学園での共同生活。
廃墟と少女。
セミの声。
巨大な入道雲の夏。
終わりのその先の先の物語。
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2013年06月28日発売です。